Various Colorsからのお知らせ

2024年6月14日

殺処分を無くしたい!ただ犬猫の殺処分ゼロに限界はあるのも事実! だから好きな者同士、もっと犬猫を取り巻く環境を作り変えていこう。

 

目次

 

1,自己紹介

2,正直限界がある

3,すべての人が犬猫に注目している訳でもない

4,まとめ

 

 

 

1,自己紹介

 

まず始めに自己紹介させていただきます。

特定非営利活動法人VariousColors(ヴァリアスカラーズ)の代表理事を務めさせていただいております渥美直幸と申します。

子供頃より動物が好きで、その中でも身近な存在の猫が好きでした。しかし私の家族は犬や猫を飼うほど動物が好きな訳でもなく、家に犬や猫がいる生活をすることなく幼少期を過ごしています。その後のあれやこれやの私の人生は割愛させていただきますが、20代前半に犬の訓練を学び、その後ペット専門学校の講師を続けながら個人で起業し犬の訓練士として家庭犬の問題行動の改善や、お家での家庭犬のお悩み相談などサポートし続け2012年35歳の時にHostFamily株式会社(犬のしつけ訓練やペットホテル、トリミングなどペット関連サービス業)を立ち上げました。その後、このような私でも多くのスタッフに囲まれて飼主様に支えられ、そして何より多くの犬や猫に助けられ今があります。その思いから2019年42歳の時に残りの人生は犬猫に恩返しをするべきだ!と考え特定非営利活動法人VariousColors(ヴァリアスカラーズ)を立ち上げ小さいながらも保護施設を建設し今に至ります。

まだまだ未熟な私ではありますが、私の残りの人生で出来る事は将来、今よりもっと犬や猫を取り巻く環境がクリーンな世界が残せるように一歩一歩前進したいと思い日々活動させていただいております。

 

 

2,正直限界はある

 

突然ですが

皆様にご質問です。できる限り想像してみてください。

Qあなたのお家に何頭の犬猫を迎え入れることが可能ですか?
では、その答えた以上の頭数を迎え入れることを望まれたらどうしますか?
Qあなたはどんな犬猫を迎え入れたいですか?
では、その答えた犬猫以外の迎え入れを望まれたらどうしますか?

今お考えになったときの犬猫の迎え入れに対する問題を感じ取ることが出来ましたか?

 

これは個々の問題にとどまらず実際には行政にも民間保護施設にも起こりうる判断基準なのです。

「飼育環境的に許容を越える犬猫の頭数」※物理的

または、人が飼いたいと思う「犬猫の容姿、性格、行動が違う犬猫の受け入れ」※嗜好性
さらには、ご想像通り経済面も大きな問題となります。

さてそんな前置きの中で頭を柔軟にしたところで

各地域により持ち込まれる頭数に違いはありますが、殺処分の多い地域というのはその上記にあたる溢れ出た犬猫が多い地域・・・
例えば「野犬猫、迷子犬猫、飼い主から捨てられた犬猫、個人またはブリーダー飼育崩壊」などなど
行政が管理する施設であっても溢れ出てしまう恐れがあると判断されてしまえば殺処分しかないのが現実です。
この現実は、嫌でも私達は飲み込まないといけないのです。

なぜなら行政が管轄する保護施設にも限界があるのです。

その限界とはもちろん費用面(土地建物の確保&費用、保護犬猫にかかる費用、人件の確保&経費などなど)国ですから皆様から集めた税金でこれらを担っているのです。
犬猫を最優先事項とし税金を使用するのは少々疑問です。税金は、すべての日本国民に対して関係するものであって日本にとって将来性のあるものに税金を使う!それが当たり前ですし、そうでなければなりません。となる犬猫よりもっと今考えなくてはならない問題は山積みでしょう。とはいっても私は皆様と一緒で何とかしたい派ですが・・・。

今年始めに日本航空飛行機事故がありましたが、その時に搭乗した乗客は皆様無事でしたが、動物は貨物室で救うことはできなかった!と後に報道がありました。あの時も色々と意見が飛び交いましたが、冷静に考えてください。動物を救うことを人同様に優先し、もし人の命に危険が脅かされてしまったら・・・と。

残念ながらペットに対する思いは人類全員が大切に扱い、その命は将来の人間社会の宝だ!!とは言い切れないのです。

この事故に対する私が思う結論はこうです。
本当に動物を最優先事項とし人の命と同等またはそれ以上と位置づけたいなら、それはそういう航空便を作るしかないのです。現状それは人間社会において優先すべきことではく、その世界観を作り出したい者達で費用を出し合いその思い通りの世界観を作るしか他ないのです。
ですから残念ながら犬猫好きが思う事柄を最優先事項とし行政管轄の保護施設に期待するには無理があるのです。その為、施設内の犬猫の頭数や、健康状態、さらにはその個体のとる行動(特に攻撃性の有無)で殺処分しているのが現実です。

ただ皆様、勘違いしないでください。私は殺処分を推薦しているわけではありませんし、そんな事実を打破したいと思うからこそ保護施設を運営しているのです。

ずっと先の未来!それは誰にも分かりませんが今!この現実の中で一頭でも多く保護して行くには・・・

同じように助けたいと思う者同士で、『その世界観を作るしかない』のだと言うことなのです!

 

 3、すべての人が犬猫に注目している訳でもない。犬猫が好きだ!優しくしてくれるハズだ!と思うのは犬猫好きな人が陥る勘違い。

 

『さて正直すべての人が動物好きなのではありません。

少なくとも犬猫の命を守り、犬猫達の生活水準の向上を考え人同様に安心安全に過ごして欲しいと考えているのは犬猫好きか、またはそれらに注目している心優しい人達だけです。

犬や猫が嫌いな方、興味の無いであろう方々ももちろん多くいます。そんな方々がお住まいになる地域で犬や猫からの被害(声など騒音、排泄などに悪臭、野犬ともなれば危険すらある)を受ければ私達が目指したい「殺処分を0に!!」なんて活動には反対の気持ちが増すばかりでしょう。

このように被害を受けた方々すれば保護する気持ちより犬や猫を処分して欲しい気持ちの方が高まることも容易に想像出来るハズです。

そして残念なことに野良犬・猫からの被害だけではありません。飼主さんのいる状況で飼われている犬や猫に悩まされる周辺住民も事実いるのです。となると矛先は犬や猫よりその飼主さんに向けられることも多々あります。

ですから私達犬猫好きは、もっともっと深く広く環境を整えていくことが必要です。

ペットショップの在り方や保護施設の在り方、そして繁殖~販売までの流れと、犬猫の保護から里親捜しまでの流れなど、さらには先ほど述べたように一般飼主様をはじめ犬猫を取り扱う人々が、しつけなど意識向上に務め犬や猫が嫌いだと思っている方々からしても認めてもらえるような最低限のマナーやルールなどを確立していく必要があります。

やはり1人より2人、10人より100人と現状をしってもらい犬や猫の好き嫌いに関わらず、人との生活につながりが深い犬や猫の問題の協力者が必要です。そしてこの殺処分をせざるを得ない状況に終止符が打てるように理解してもらうだけの努力が必要でしょう。

 

4,まとめ

さてここまで好き勝手なことをお話しましたが・・・最後に現実に私の目の前のことをお話を少々させていただきます。

私は行政が管轄する保護施設より殺処分手前の攻撃的な犬の保護をしています。また別件では頭数が多くなってしまうとのことで仔猫や成猫を同時に10頭弱保護させていただきました。

勘違いされる方、または知らない方々が多いので一応お伝えしますが、行政からのご依頼であってもこれら保護に対する金銭的な見返りは一切ないのです。

冒頭でお伝えした通り行政が殺処分するには理由があって、犬猫好きな方々「殺処分0」を掲げることは簡単なのですが、実際金銭面と保護スペースなどの問題にすぐにぶち当たります。それを行政に依頼するには税金を使用する訳で、その税金は日本に住む皆様から頂いているのですから・・・行政もそれなりに渋るわけです。犬猫好きが思うその世界を作るには無理があるのです。

だから犬猫好きの皆様が「民間で保護施設を運営し殺処分ゼロ活動」をしているのです。

余談ですが、各地域の行政が発表している「殺処分の頭数が減っています!」または「殺処分ゼロになりました!」の背景には周辺民間保護施設が殺処分することを防ぐべく、そこから抜き出し保護している成果でしかないのです

『もちろん現状を把握し長い年月をかけて行政に訴えかけることも必要で、またペット業界内においても本気で殺処分について考え、そこから仔犬の繁殖・販売、飼主のマナーなどを精査して人が管理できる犬猫の頭数などのバランスを見なおす必要があるでしょう。

しかし現実に、この瞬間にも犬猫の保護は続き、殺処分せざるを得ない地域もあるでしょう。

これを止めるべく民間保護施設も重要です。しかし先ほども述べた様に我々保護施設がどれほど殺処分から犬猫を救い出しても行政はそれらにご飯代を提供する事も無いのです。

最近では犬猫の保護に対する認知度もあがり募金活動などにより寄付していただける機会も増えました。ココに答えがあるように、この問題は行政に過度な期待をすることなく、まず犬猫が好きな者同士が率先して保護、そして保護後の犬猫の飼育水準の向上につとめていく必要があるでしょう。

そして保護活動は決して偉ぶることなく正しい犬や猫の飼育環境を提供するだけの技術や知識の勉強は欠かせないでしょう。

人はわがままですから人間社会が最優先なのは覆りません。

犬猫好きからすれば、行政がどうにかしてくれよ!と懇願するかもしれませんが、そうでない人からすれば犬猫に税金を使うにも限度があるでしょう。

そうなると必要とされるのは犬猫好きな人達で作り上げるコミュニティの中で殺処分のない世界観を作るのが得策です。

その為には保護のみならず繁殖の在り方、販売の在り方、そもそも保護団体の在り方が精査される世の中に早急に変化させる必要があるのではないでしょうか?これを変化させることが出来るのは犬を飼いたい!猫を飼いたい!と思っている方々の変化が重要です。

皆様ももう一歩この世界観に足を踏み入れ目の前にある保護団体すら正しいのか?と疑う気持ちが必要なのかもしれません。

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