Various Colorsからのお知らせ

2026年2月6日

“飼いやすい犬”とは?犬種情報の見方

「飼いやすい犬の種類」と調べると、たくさんの犬種や情報が並びます。

でも、その“飼いやすさ”は、どうやって決まっているのでしょうか。

このコラムでは、「飼いやすい犬」と言われる理由や、犬種情報を見るときに知っておきたい視点を整理していきます。

 

■本題の前に少し自己紹介

こんにちは✨

私は動物の専門学校を卒業し、現在はNPO法人ヴァリアスカラーズで、動物に関わる仕事をして約1年になります。

 

私自身幼い頃、家で動物を飼っていたわけではありません。それでも、動物の存在に自然と惹かれていました。

思い返してみると、そのきっかけは、友人の家にいたワンちゃんだったと思います。

つらい時や気持ちが沈んだ時、そのワンちゃんと過ごす時間に癒され、気持ちが少し軽くなることがありました。

それが、私にとって動物を「好きだ」と気づいた最初のきっかけでした。

動物と関わりたいという思いから、高校では農業系の学校に進み、畜産動物と触れ合いながら、命について学び命を育てること

そして命に責任を持つことの重さを、そこで実感しました。

その後、動物の専門学校で動物について学び、現在は現場で動物たちと向き合う立場になり、学ぶ側から、

実際に命に関わる側になり動物と向き合うことの難しさや、簡単に答えが出ない場面があることも知り現在に至ります。

 

このコラムは、私自身が現場で働きながら学んできたことをもとに、

「飼いやすい犬」という言葉の背景や、犬種情報を見るときに知っておきたい視点について、皆さまと同じ目線でお伝えしていきます

 

□コラム「“飼いやすい犬”とは?犬種情報の見方」□目次

第一章:なぜ「飼いやすい犬の種類」が調べられているのか

第二章:飼いやすさという言葉の正体

第三章:飼いやすいとされる犬に多い特徴

第四章:犬種紹介記事の共通点を読み解く

第五章:暮らしとの相性が合わないときに起こること

第六章:犬との出会い方はいろいろある|迎え方を知るということ

 

第一章|なぜ「飼いやすい犬の種類」が調べられているのか

犬を飼ってみたいと思ったとき、多くの人が最初に感じるのは期待よりも不安かもしれません。

散歩は毎日できるだろうか。留守番は大丈夫だろうか。しつけはうまくいくのか。

そうした迷いがあるからこそ、「飼いやすい犬」「飼いやすい犬種」と検索し、できるだけ失敗しない選び方を探します。

いまは犬に関する情報が簡単に手に入り、犬種ごとの性格や運動量、お手入れの頻度なども、調べればすぐに見つかります。

一方で、情報が多いからこそ、記事ごとに書かれている内容の違いに戸惑うことも少なくありません。それでも「飼いやすさ」を知りたいと思うのは、当然のことです。

犬との暮らしは、かわいいという気持ちだけで続けられるものではありません。

時間やお金、日々の世話と向き合う覚悟が必要だからこそ、多くの人が慎重に情報を集めます。

「飼いやすい犬の種類」と調べる背景には、犬ときちんと向き合いたいという思いと、失敗したくないという正直な気持ちがあります。その迷いは、決して特別なものではありません。

悩んで見上げる女性

 

第2章|飼いやすさという言葉の正体

「飼いやすい犬」という言葉は、とても便利です。検索すれば犬種名が並び、「初心者向け」「おとなしい」「手がかからない」といった表現が続きます。

けれど、その“飼いやすさ”は、いったい何を基準に決められているのでしょうか

多くの場合、飼いやすさは「平均的な飼い主像」をもとに語られています。運動量が比較的少ないこと、しつけが入りやすいこと、鳴き声や抜け毛が少ないこと。

そうした要素は確かに、暮らしやすさの目安にはなります。一方で、「飼いやすい=誰にとっても楽」という意味ではありません

同じ犬種であっても、生活環境や関わり方によって、感じ方は大きく変わります。

在宅時間が長い人と短い人、運動が好きな人とそうでない人では、同じ犬でも“飼いやすさ”の印象はまったく違ってくるからです。

また、飼いやすさは犬の性格だけで決まるものでもありません。人との距離感、環境への順応性、刺激への反応の仕方など、

日々の暮らしの中で見えてくる要素が積み重なっていきます。それは、実際に一緒に暮らし始めてからでないと分からない部分も多くあります。

「飼いやすい犬」という言葉は、あくまで“参考情報”として使うものです。便利な言葉ではありますが

それだけで犬との暮らしを判断してしまうと、思っていたイメージとのズレが生まれてしまうこともあります。

group of dogs

 

 

第二章を書きながら、「飼いやすい犬」という言葉が、とても便利でありながら、人によって受け取り方が大きく違う言葉だと感じました。

犬種名と一緒に並べられることの多いこの言葉は、いつの間にか“正解”のように受け取られてしまうこともあります。

けれど実際には、飼いやすさは犬だけで決まるものではなく、その人の生活リズムや価値観、犬と過ごす時間の長さによって変わっていきます。

同じ犬種でも、暮らす人が違えば、感じる難しさや向き合い方も変わります。「飼いやすいかどうか」を考えること自体は、とても自然なことです。

ただ、その言葉に安心しすぎず、自分と犬との関係の中でどう向き合っていくかを考えることが、結果的に、犬との暮らしを続けやすくしていくのだと思います。

 

第3章|飼いやすいとされる犬に多い特徴

「飼いやすい犬」として紹介される犬種の記事をいくつか読んでいくと、使われている表現に、ある程度の共通点があることに気づきます。

たとえば、「おとなしい」「初心者向け」「しつけがしやすい」「手がかからない」。

こうした言葉は、犬そのものの評価というより、人の暮らしの中で困りにくいかどうかを基準に選ばれていることがほとんどです。

多くの記事では、

・運動量が極端に多くない

・鳴き声や要求が強すぎない

・人の生活リズムに合わせやすい

といった点が、「飼いやすさ」としてまとめられています。

これらは、忙しい日常の中でも生活を維持しやすい、という意味合いで語られています。

ただし、こうした特徴は、「その犬がそうである」と断定できるものではありません。あくまで、犬種全体をひとまとめにしたときの傾向として整理されているにすぎません。

同じ犬種であっても、育った環境や人との関わり方によって、行動や反応は大きく変わります。記事の中で紹介されている特徴は、

その犬と暮らす未来を保証するものではない、という点は意識しておく必要があります。

「飼いやすいとされる特徴」とは、犬の価値を決めるものではなく、人の暮らしに当てはめたときの目安として整理された言葉です。

Woman with long hair carrying poodle dog in park

 

第4章|犬種紹介記事の共通点を読み解く

「飼いやすい犬」と検索すると、多くの記事で似たような犬種名が並びます。

トイプードル、チワワ、シーズー、キャバリアなど、いくつかの犬種が繰り返し紹介されていることに気づく人も多いはずです。

こうした記事の多くは、犬を初めて迎える人にも分かりやすいよう、情報を整理しやすい形でまとめることを目的としています。

そのため、性格や運動量、体の大きさといった要素が、あらかじめ項目として用意され、それに当てはまる犬種が選ばれていきます。

つまり、犬種名が先に決まっているというよりも、「こういう条件の犬を探している人向けの記事」という枠組みがあり、

そこに当てはめやすい犬種が並んでいる、という構造です。

結果として、どの記事を読んでも、似たような犬種が紹介されることになります。また、記事では「平均的な性格」や「一般的な傾向」が中心に書かれます。

これは、個体差を細かく説明するよりも、読み手がイメージしやすい情報を優先しているためです。

その分、実際の暮らしで起こり得る細かな違いや、犬ごとの背景までは、あまり触れられません。

犬種紹介記事は、犬選びの入り口としてはとても役に立つものです。ただし、それはあくまで「情報の地図」のような存在で、

そのまま現実の暮らしを映しているわけではありません。どの犬種が紹介されているかだけでなく、なぜその犬種が選ばれているのかという

視点で読むことで、情報の見え方は少し変わってきます。

Dog face - cute happy jack russell pet puppy looking in the grass, web banner with copy space

第四章を書いてみて

犬種紹介の記事を並べて見ていると、情報そのものよりも、「どう整理されているか」がとても大きな役割を持っていることに気づきました。

犬種名が並ぶことで、選びやすく、比べやすくなる一方で、そこからこぼれ落ちてしまう情報もあります。

読む側が何を基準に見ているのかによって、同じ記事でも受け取り方は変わるのだと感じました

 

第5章|暮らしとの相性が合わないときに起こること

犬種情報をもとに犬を迎えたあと、「思っていた感じと違う」と戸惑う場面は、決して珍しいものではありません。

それは選び方が間違っていたから、というよりも、情報と実際の暮らしの間にズレが生まれることで起こります。

たとえば、運動量。記事では「比較的少なめ」と書かれていても、実際には毎日の散歩に加えて、遊びや刺激が必要な犬もいます。

生活リズムが合わないと、犬は退屈し、落ち着きのなさや要求行動として表に出ることがあります。

音や人の出入りに対する反応も、暮らしの中で差が出やすいポイントです。集合住宅や来客の多い家庭では、想定していなかった緊張やストレスが積み重なることもあります。

こうした負担は、少しずつ行動の変化として現れていきます。相性のズレは、犬だけの問題ではありません。

飼い主側の生活が思うように回らなくなり、「ちゃんと向き合えていないのではないか」と感じてしまうこともあります。

そうした気持ちは、決して特別なものではなく、多くの人が一度はぶつかる現実です。

ここで大切なのは、ズレが起きたからといって、その犬が「飼いにくい犬」になるわけではないということです。

暮らしとの相性は、迎えてから初めて見えてくる部分も多く、時間をかけて調整していく必要がある場合もあります

Woman giving dog a treat in living room, pet care and training at home

 

第6章|犬との出会い方はいろいろある|迎え方を知るということ

ここまで、「飼いやすい犬」という言葉や、犬種情報がどのように整理され、読まれているのかを見てきました。

情報を集めること自体は、犬を迎えるうえでとても大切なことです。

ただ、それだけでは埋まらない部分がある、ということも見えてきます。犬を迎える方法には、いくつかの選択肢があります。

ペットショップやブリーダーから迎える方法もあれば、保護団体や譲渡会を通じて、家族を探している犬と出会う方法もあります。

どれが正しい、どれが間違っている、という単純な話ではありません。

大切なのは、「どんな犬か」だけでなく、「どこから迎えるのか」「どんな背景を持っているのか」を知ったうえで、

自分の暮らしと照らし合わせて考えることです。

迎え方によって、最初に向き合う課題や、必要な関わり方も変わってきます。犬との暮らしは、迎えた瞬間に完成するものではありません。

情報をもとに想像していた日常と、実際の暮らしの間には、少なからず調整が必要な時間があります。その時間をどう過ごしていくのかも、

犬との関係をつくっていく一部です。「飼いやすい犬の種類」を調べることは、犬と向き合おうとする最初の一歩です。

そこから少し視野を広げて、出会い方や迎え方についても知っていくことで、犬との暮らしは、より現実的で、続けやすいものになっていくのだと思います。

 

【~ご支援・ご協力のお願い~】

   

私たちヴァリアスカラーズは、こうした現実に向き合いながら、行き場を失った犬や猫の命を守り、新しい家族へつなげる活動を続けています。
しかし、この活動は私たちだけの力では続けられません。医療費や食費、施設維持費など、どれも命を守るために欠かせないものですが、日々大きな負担となっています。
もしこの記事を読み、「犬や猫の未来を守りたい」と少しでも感じていただけたなら、どうか私たちの活動を応援してください。
ご寄付は、一頭でも多くの命を救うための医療や生活費に大切に使わせていただきます。私たちの目指すのは、どの命も最後まで愛され、安心して暮らせる社会です。その実現には、あなたの力が必要です。小さな一歩が、大きな命の支えになります。

■特定非営利活動法人VariousColors こちらをクリック ⇒ [公式サイト]

■保護犬猫紹介ページ こちらをクリック ⇒ [犬猫里親募集]

■団体インスタグラム こちらをクリック ⇒ [インスタグラム]

一覧ページに戻る

同じカテゴリを記事を見る

みなさまからのご意見・応援
お待ちしております。

皆様からのご支援で、動物たちの命が救われます。応援をよろしくお願いいたします。
お電話、LINE@、メールにて
お問い合わせください。

Copyright © Various Colors All rights reserved
single-news